◆歓迎あいさつ

小国町町長 盛田信明氏/地域資源で次代の学舎

 

 本日、美し国づくり協会の講演会が「小国創生」と題しまして、小国町で開催いただいたことは誠にありがとうございます。そして、協会の皆さまを始め、遠くから足を運んでくださった皆さまには心から歓迎を申し上げます。ようこそ、“白い森の国”小国へお越しいただきました。

 いま国では、地方が元気にならなければ国が元気にならない、ということで地方創生を大きく重点的に取り上げていただいております。小国町でも地方創生、あるいは地方版総合戦略の策定に向けて、鋭意取り組んでおります。

 せっかくの機会ですので、この小学校、小国町について申し上げたいと思います。小国町は漢字で書けばこそ、小さい国の町でありますが、非常に面積が大きい町で、738km2あります。東京23区よりも広い、そしてシンガポールよりも広い。そして、ご多分に漏れず、人口減少、そして少子高齢化、児童生徒が減ってまいりまして、学校統合を余儀なくされております。

 この小学校につきましては、小学校の統合の受け皿として昨年の4月にこうして見事に完成いたしました。これを手掛けていただきましたのは、わが町出身でございます、著名な建築家の本間利雄先生であります。広い町土の95%が山林でありますから、この小国町の地場産の木材をふんだんに使いまして、温もりのある校舎になっております。さらには、この小国町は豪雪地帯であります。冬をちゃんと小国の木でまかなっております。チップを燃やしまして、暖房・給湯・消雪に使っております。まさに地域の資源で地域の人たちによる次代の子どもたちを育成する学び舎として見事に完成いたしました。

 まだ小国町には残念ながら文化ホールもございません。いずれ建築したいというふうに思っておりますけれども、この学校の体育館をコンサートにも使えるようにと本間先生にお願いし、音響などにも配慮いただいております。第2部にはコンサートもございますので、音響にも興味を持っていただければ大変ありがたいです。

 おそらく小国の子どもたちは、この学校を誇りに、あるいは小国を誇りに思って、将来巣立ってもまた小国に帰ってくれるものと思っております。

1013090盛田信明・町長

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